ソニー<6758.T>は30日、従来のフルハイビジョン(HD)テレビの約4倍の解像度を持つ「4K」と呼ばれる高画質の大型液晶テレビを世界市場で年内に順次発売すると発表した。ソニーが4Kテレビを発売するのは初めて。
画面サイズは84型で、欧州での販売価格は2万5000ユーロ(約246万円)。日本での価格は未定。4Kの映像では、従来のフルHDテレビよりきめ細かい映像を大画面で表示することができるほか、高音質で迫力あるサウンドを実現できるのが特徴という。
低価格化が進むテレビ市場だが、付加価値商品の投入で富裕層を開拓する。「4K」は映画館向けプロジェクターなどで普及が進んでおり、テレビにも採用することで、映画などのソフト事業とテレビなどハード事業との連携を強化したい考え。ソニーは31日から独ベルリンで開かれる欧州家電見本市「IFA」で展示する。
84型の4Kテレビとしては、韓国LG電子<066570.KS>がこのほど韓国で発売したほか、世界市場でも今秋から順次発売する予定で、東芝<6502.T>も来年から投入する見通し。東芝によると、最初に4Kテレビを商品化したのは同社で、すでに55型を国内で販売している。
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